仏の顔も三度まで 一度目

今週の月曜にフランスから帰ってきた 10日くらい滞在した この旅も僕にとって忘れられない大切な思い出になった

 

書いていると長くなると思うので、いくつかに分けたいと思う こんかいはその1 書く気があったら続きを書きます

 

これまで幾つかの国に行った でもヨーロッパはまだ行ったことがなかったので今回が初めてだった 今回はリヨンとパリに滞在した

リヨンは、この機会がなければ街の名前を知ることがなかったように思うが、実は星の王子さまを書いたサン=テグジュペリの生まれ故郷で、彼にちなんだ名所がいくつかあった

 

最初に降り立った空港がまずサン=テグジュペリ空港という名前で、彼の作品では星の王子さまよりも夜間飛行が好きな僕は、偶然かもしれないが夜間飛行と空港という飛行機の繋がりみたいなものがあるかもしれないなあ と思えて嬉しかった

 

他にも旧市街という、昔の建物がたくさん並んだ街並みの中に彼の銅像が建っていたり、お土産売り場で星の王子さまに関連した品を見たりした

 

リヨンではホテルに滞在して、朝食は近くのスーパーで買ったものを少しずつ食べた フランスの物価は高くて日本の1.6倍くらいだった レストランやカフェに入るとどんなに安く済まそうとしても日本円で2000円くらいが秒で吹っ飛ぶので大変だった その点スーパーのフランスパンと果物は安くて助かった フランスではフランスパンのことをバケットと言うらしい 

朝はチーズとヨーグルトも食べた

 

フランスの人たちの印象はとてもよかった 重い荷物を運んでいたら声をかけてくれるし、英語を話してくれるし、アジア人に対する偏見も少ないように見えた 日本人?と聞かれたのも2回くらいだった いい意味でドライだった

 

でもトラムと呼ばれる路上電車の中や、暗い裏道は危なかった この時フランスでは暴動がたくさん起きてきて、リヨンも例外ではなかった 夜は不安定な感じがしたので、あまり外は出歩かなかった

 

僕にとってとにかくセンセーショナルだったのは、自分と同じ世代の若者の考え方が、日本人のそれとは異なるという点で共通していたことだった 彼らには解決できないことは自分のせいではないというような、前提に様々な課題を自分の問題として捉えていないという意識があった 避けられないいくつかの問題を提示すると、それはそうだが、ほかにやることがあるからそこに時間は割けないと言った そこには申し訳なさもなく、外国人の典型という気もしたが、みんなそうなのだろうか 日本にいたら真面目な人たちに嫌われるなこの人たちと少し思った 実際僕はすこし嫌だったが、環境に慣れれば自分もこうなるという気がした

 

フランスには休みの時期がしっかり設けられていて、一年のうち数ヶ月はまとまって仕事を休むのが一般的なようだ たしかに疲れている人たちは少ないようだったし、みんなパワフルだった

 

フランスは日本よりも夜が来るのが遅く、22時頃にやっと夕方くらいの暗さになる サマータイムも関係しているかもしれないけれど、仕事を早く切り上げて、店で酒を飲んで煙草片手にエスプレッソというひとたちがちらほらいた 20時頃に広い公園に行った時にはピクニックをしている人たちもいた

 

なんというか、よくも悪くも自由だった

みんなそうだから、誰も生き方を批判しないし、批判されてもだからなんやねんを貫いて生きているようだった 

日本のことをたくさん知っているからかもしれないけど、なんだか違いがすごいなあと思ったりもした

 

こういうことを感じたり、書いたりすると、日本の生活がフランスに比べてウンザリしてくる

でも日本に着いて数日生活すると、やっぱりこの忙しさと人のあたたかさはいいなと思った

 

リヨンは都会だけどあまりにも品が高いというわけではなく、とても過ごしやすい場所だった

人々は明るく、優しい

次フランスに旅行する機会があったらまた是非行きたいと思う

 

その1 おわり