荷物がトラックに運ばれて、部屋から物がなくなった
思えば長い月日をここで過ごした
色々な思い出がある
うんざりすることもあれば楽しいこともあった
エアコンが壊れて効かなくなったり、ガムテープが床から剥がれなくなったり、雪で大好きな人が帰れなくなった日があった
zoomで授業を受けたり、徹夜して学会発表したり、紙に考えを書き殴ったり、論文を読んだ日々があった
自分に悩んで色々な本を沢山読んだ 孤独に打ち勝つためにどうにかしたいと思った日々があった
良くも悪くも良い日々を過ごした
ここ数日のうちに引越しが決まり、家を契約したり、研究室の片付けをしたり、ドタバタして忙しく、これまでのことについて思索する日を作れなかった
ただ、いま空っぽになった部屋を見ると色々思い出す
初めて来た時はフェリーに乗ってやってきて、人にもらったセブンスターを空っぽの部屋の真ん中で爆吸いしたなーーー
かっかっか、懐かしいな
部屋を片付けながら、いるものといらないものを分けて、その中でも色々と思い出すことはあったけど、部屋が空っぽになるとまた違う
この数年で人としてだいぶ変わったと思う
良くも悪くも鋭く棘があるようになった でも昔より大事にすることもある
こんな考え方で一体何になりたくて、どこに辿り着くんだろうね また次の部屋では違った人間のように生きるんだろうか
ただ、ここで関わった全ての人に感謝したい
ここで過ごした何もかもが僕の中に生きています
↓きたない
↓さら
↓はなばたけ